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2006/4/28
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佐々木寿人 コラム01:麻雀で1,000万円貯めた男の記録!! 『ヒサトのノート』
Profile:佐々木 寿人 (ささき ひさと)
1977年1月12日生まれ。仙台出身。フリー雀荘のメンバー、フリーで打ち続けるストリート系雀士を経て、一転、2006年から日本プロ麻雀連盟に所属する麻雀プロに。
鳴き、リーチを縦横に駆使し、対戦者にプレッシャーをかけ続ける超攻撃的な雀風が特徴。歌舞伎町などが主な主戦場。
近代麻雀に連載された『真剣−実録!!フリーで1,000万貯めた男−』のモデル。今最も注目される若手雀士。
About Column

あくまで勝ちにこだわるヒサトの「打ち筋」について、具体的な例も含めて紹介していく当コラム。
リアリスト−ヒサトのコラムから、「フリーで勝ち続ける極意」を盗め!!

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第7回 『反射神経を鍛える』
勝ち組と負け組の差、これは色々な要素があって一言では片付けられない。ちょっと話は逸れるが20、30代と40、50代の比較はどうか。例えば打牌の速度や、判断力など年齢を増せば増すほど、どうしたって身体的に衰えが来る。これは荒さんや前原さんも口にしていた記憶がある。打ち手の盛りは20代後半から、30代前半だとよく言われているが、その時期が最も色々な神経が研ぎ澄まされているのかもしれない。
 だがこの期間はたったの10年にも満たない。それを少しでも伸ばすためには訓練が欠かせなくなってくる。自分の一番身近な50代の足木さんがよく話題に挙げることがある。「ポン」の一声が出ず、山の牌に触れてしまう、長時間集中力が続かない、全身が張りやすくなるetc...。
これらはみな年齢によるものだと言う。僕は現在28歳、例に挙げた以外にも幾つかの項目には思い当たるフシがある。
 大きな要因は稽古不足だろう。どんなに調子が良くても毎日打たなければ感覚が狂う。悪い時は尚更である。少し間隔を空けてみようかなと3、4日サボってみる。頭の中では色々なイメージが飛び交う。しかしやっぱり実戦で打たないことには何も解決しない。休み明けから突然好調だったなんて、あった試しがない。身についていたのは‘鈍さ’だけ、などということがないように、どんな不調な時も打ち続けた方がいいなと最近よく思う。
随分と年寄り染みた話になってしまったが、今回は『反射神経』をテーマにしてみた。
〔八巡目〕   
(ポン 、ドラ
 オーラス、アガりトップの親の手牌である。ピンズは 、萬子は まで何を引いても聴牌である。焦る気持ちを抑えて好牌を引き入れたいところだ。
そこに対面から が打ち出された。僕は迷わず「ポン」と言っていた。この日は発声優先のルール、 をさらして嵌 でも喰われようものなら精神的にあまりよろしくない。
 「家で練習してるんじゃないの」と言われる位に発声の速さには自信がある。利用できる要素は最大限に活用しなくては損だ。故に他家(特に上家)の打牌には期待感を持って視線を注ぐ。一番の急所を念じるのだ。例えばドラが のペン 。789の三色の最大の難所である。
〔東一局東家〕   (ドラ
 上家から出たこんな をポンされたのでは目も当てられない。ポン優先でないなら心の準備は不可欠である。瞬時の判断だけでなく、それも一応は反射神経の部類に属されると思われる。
  もう4年ほど前になると思うが、こんなことがあった。
〔東ニ局〕   
(ポン 、ドラ
わずか5巡目の話だ。僕は開局の親番に点棒をかき集め52000前後持っていた。そこに上家からこんな捨て牌でリーチがかかった。


 中張牌のバラ切りでなんだかわからんが、とにかく高そうなことだけはわかる。僕は"チー"と発声してわざわざドラの を打った。
 (ポン 、チー
  この時の自分の精神状態は今思い直しても説明できない。一発消しのためだけに喰ったとも考えにくい。なんせドラを打ちださなくてはならないのだ。下家が欲しがりそうな牌でもある。そう考えるとただツモりたくなかっただけなのかもしれない。虫の知らせというやつか
下家がツモ切った牌はポンカスの
「ロン!!!」
4枚目の が当たるとなれば手役は1つしかない。正直なところ上家のリーチが国士だなんて思ってもみなかった。ならばこんな を持ってきても止りようがないということである。リーチだから対応できた訳だ。放銃した前原さんが「すごい反射神経だね」と肩を落としながらボソリつぶやいた。勘がいいという意味だろう。おそらく誰の目にも喰い替えとわかったはずだから。自分があがった以外では一番忘れない局となった。トップも守ったしね。
 さて最後に読者の方の質問にお答えして今回の締めとしよう。

Q. 『ヒサトさんは待ち牌を読まないとどこかの本で読んだのですが振ることはしょうがないと思ってるんでしょうか?それについて今度書いてください!!』
 
A. 簡潔にお答えします。例えばリーチ合戦で闘うのは自分と相手の手牌であって、互いの頭の中ではありません。僕の場合はどんな愚形であってもあがれると思ってかけるリーチが7割。他への牽制などブラフ気味のリーチ(ノーテンではないですよ)が3割。その単純明解さが大切だと考えています。
麻雀には本来アガリ番の人が必ず存在し、それがいつも自分という訳にはいきません。自然の流れで放銃するのはむしろ良いことだと思いますよ。1000点や2000点の振り込みで済むところを、放銃を嫌がって親にハネ満引かれたなんて経験も多々あるでしょ?こいつと心中だと決めたら、後はぶつかり合うのみ。放銃も止むなしです。


[ヒサトのノート バックナンバー]
第1回  「フリーで勝つために」 第4回  「セオリーを否定してみよう」
第2回  「雀荘へ行こう!」   第5回  「東風戦の醍醐味」
第3回  「押し寄せる好配意」   第6回  「過大なイメージは与えたもん勝ち」
このコラムは、ほぼ月1回のペースで更新します。当コラムへのご意見・ご感想はコチラまで。
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