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2006/4/28
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佐々木寿人 コラム01:麻雀で1,000万円貯めた男の記録!! 『ヒサトのノート』
Profile:佐々木 寿人 (ささき ひさと)
1977年1月12日生まれ。仙台出身。フリー雀荘のメンバー、フリーで打ち続けるストリート系雀士を経て、一転、2006年から日本プロ麻雀連盟に所属する麻雀プロに。
鳴き、リーチを縦横に駆使し、対戦者にプレッシャーをかけ続ける超攻撃的な雀風が特徴。歌舞伎町などが主な主戦場。
近代麻雀に連載された『真剣−実録!!フリーで1,000万貯めた男−』のモデル。今最も注目される若手雀士。
About Column

あくまで勝ちにこだわるヒサトの「打ち筋」について、具体的な例も含めて紹介していく当コラム。
リアリスト−ヒサトのコラムから、「フリーで勝ち続ける極意」を盗め!!

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第11回 『麻雀プロ』
今年の9月、僕は日本プロ麻雀連盟のプロテストを受けた。
『遂に雀ゴロ引退するの?』とか、『一匹狼のままの方がかっこいいのに』とか、周囲の意見は賛否両論。 それだけ注目してもらえているということなのだろう。
多くの人達からどうして今更という反応も・・・。今回は何故僕がプロテストを受けてみようと思ったのかという経緯についてお話していこうと思う。

プロ入りについては実はもう5年ほど前から色々な人達から勧められていたことだった。当然、プロの方々がその多数を占めたのだが、それにも増して反対派が多かったのも事実。
当時はまだ雀荘のメンバーである。日々拘束されるし、生活は正直単調で苦痛だったが、そこそこの収入はあった。
自分の中では‘プロ’というもの、その道で食えてこそだと思っていたので、ある意味メンバー業が一番麻雀プロと呼べるのかもしれないなと感じていた。
また週一度の休みではプロ活動など体が持つはずもなく誘われても断る以外になかったのである。

『プロになって一体何の得がある?給料がもらえるわけでもないだろう』やはり僕の周りには否定派が多く、僕の中ではただなんとなく毎日が過ぎ、プロ入りに対する気持ちも段々と薄れつつあった。
だがメンバー業もそう長くは続かなかった。24歳の冬、僕はメンバーを辞め、いわゆる雀ゴロになった
機械的に麻雀を打つ必要はなくなり、客観的に麻雀に触れられる時間も増えた。麻雀プロと呼ばれる人達と会う機会も自然と増え、セットを組むこともあったし、プロのタイトル戦を見に行くことも。
そんなこんなでだらだらと毎日を過ごしているうちに某雑誌から漫画のモデルになってみないかとの打診があった。

どこから噂を聞きつけたのかも、何故僕を使おうと思われたのかもわからなかったが、もともと目立ちたい願望はあったため二つ返事でOKし、同時に今まで書き溜めたノートも提供した。
この頃から新しい道が開けるかもしれないなと自分の中では感じていたのだろう。どんな形にせよ名前が売れることは良いことだ。これからについてある種の期待感は抱いていた。その漫画は単行本化までされ、周りへのウケもなかなかのものだった。

『やっぱりテスト受けた方がいいよ。』そんな声がまた聞こえるようにもなってきた。確かに自分の麻雀を見られることに関しては何の抵抗もなかったし、むしろ見て喜んでもらえるならそっちの方がいい
自分の気持ちがまた目立つ方へ、と動かされていた。
今年の3月、連盟の主催する鳳凰戦の決勝に僕は3日間全て足を運んだ。メンバー時代からお付き合いのあった前原雄大プロが決勝に残ったからである。一番最初に僕に連盟入りを勧めてくれたのが前原プロだった。年齢こそ離れてはいるが、僕にとっては友人であり、タイトルを獲って欲しい気持ちは誰より強かったと思う。
たくさんのギャラリーが立って見ている中、席を用意してもらい、セコンドのように彼の後ろについて気を送り続けた。最終日、残り3回戦というところでいったんは首位に立ったが、最後は2着に敗れた。自分のことのように悔しかったことを今も思い出す。

終わった後18回戦全ての牌譜を取り寄せ、何度も目を通した。
思い起こせば半荘と半荘の間、前原プロに直接、「なんであんな牌を切ったんですか?」などと無神経な質問をぶつけたりしたが、見ている方はなんとでも言える。プレッシャーや期待を背負って打っている人にしかわからない理由は必ずあるのだ。実際に自分が打っていたらどうだったかなんて言えるはずもない。

ただ大勢の人間に囲まれて麻雀を打てるのは気持ちがいいだろうなと感じたのも事実だった。
今現在、一体どれだけの人間がプロと呼ばれているのかわからないが、名前と顔が一致するのはほんの一握りだろう。
数打ちゃいつかは当たるとよく耳にするが、タイトルを手にするのもなかなか至難の業に思える。
周りにプロと認めてもらえるようになるまでは苦難の連続である。ただ雑誌やこのナビジャンのおかげで少しでも知名度が上がったことは僕にとって大きなプラスとなった。

プロは注目されてなんぼである。肩書きだけでは食ってゆけぬ。周りは色々言うが、僕は雀ゴロのまま一生を終える気など少しもなかった。
名前の残らない人生なんか面白くない
折角のチャンスだ。
あとはひたすら腕を磨き、精進の日々である。

[ヒサトのノート バックナンバー]
第1回  「フリーで勝つために」 第6回  「過大なイメージは与えたもん勝ち」
第2回  「雀荘へ行こう!」   第7回  「反射神経を鍛える」
第3回  「押し寄せる好配意」   第8回  「遊び牌」
第4回  「セオリーを否定してみよう」   第9回  「目的」
第5回  「東風戦の醍醐味」   第10回  「アドバイス」
このコラムは、ほぼ月1回のペースで更新します。当コラムへのご意見・ご感想はコチラまで。
「こんなテーマで書いてくれ」「佐々木さんならこんな場合どう打つ」などのご要望・ご質問も承ります。


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